英語の発音の習得で、男女の違いはあるの?男性は○○が苦手で女性は○○が苦手

Pocket

こんにちは!英語の発音トレーナーの阿久澤淳子です。

 

今日は「英語の発音の習得に男女差はあるのか?」
についてお伝えします。

 

男女で学習の方略(ストラテジー)に差がある可能性。

とても面白い研究結果の記事を見つけました。

 

「英語学習における脳活動の男女差」について
首都大学東京の研究チームが小学生を対象に調査したという記事です。

http://www.tmu.ac.jp/news/topics/11659.html

 

それによると

「学習初期には男女差は認められなかったが、学習が進んで習熟度が向上するにつれて
男女間で脳活動に顕著な違いがあることが明らかになった」ということです。

 

英語の習熟度が向上するとと、使う脳の場所に男女で違いがある

 

それは成人での研究でもすでに報告されているとか。

どういうことかと言うと
女性は新しい英単語を覚える時に声に出して覚える方法を多く用いるといった
「聴覚的な方略」を多くとるのに対し、

男性は暗記したい言葉を空間に配置して覚えるという
「視覚的な方略」を取る傾向があるそうです。

なるほど!

これはスクールで生徒さんに接していて感じていることと一致します。

女性の生徒さんは「音色」を聞き分け再現し、
発音を習得するのが得意な傾向があります。

一方、男性の生徒さんは「音色」といった抽象的な表現では納得してもらえず、
「発音記号」や「口の形」や「舌の位置」や、

実際のやり方、また、ルールに納得したら一気に理解が進み、

上達するという傾向があるように思います。

さらに、こんな違いを感じます。

男性はあひる口が苦手な傾向がある。
女性は腹式呼吸が苦手な傾向がある。

英語の発音では
「あひる口」と「腹式呼吸」はデフォルト
基本中の基本です。

ところが、男性の生徒さんに「あひる口」と言っても通じないことも多く、
通じても即座にその形にすることが難しい傾向があります。

ですから、男性の場合は鏡を見ながら
「口をたこの口のようにとがらせてからちょっと戻す」
というのをゆっくりやってもらい、

最適なところで「そこです!」と止めて、

あひる口のポジションを体得していただいたりします。

一旦、納得しても、すぐ口角が下がってしまう傾向があるので、
常に意識する必要があります。

一方、女性はあひる口と言っただけで、すぐに再現できる方が多いのですが、
逆に口全体を必要以上に動かし過ぎる傾向があります。

この男女の違いは、
女性の方が普段よく鏡をみて、
かつ表情筋を男性よりも動かしているからなのでは?と考えます。

いずれにせよ、英語を発音するときは、
日本語では使わない顔の筋肉を使うので

口の周りの筋肉を「自分の思い通りに動かす」ためのトレーニングが英語の発音の上達には欠かせません。

 

さて、あひる口の不得意な方の多い男性ですが、

英語発声に必須の「腹式呼吸」は女性よりも楽に体得される方が多いという印象があります。

すでに日本語を話す段階から、腹から声を出している(大きな声)。

これは大きなアドバンテージです。

 

もちろん女性の中でも腹式呼吸がすでに完成されている方もいらっしゃいます。

それは呼吸を意識するスポーツ(ヨガやピラティス)や声楽をやっていらっしゃる方です。

 

英語の発音を学ぶ側、教える側双方が

この男女の習得の違いを意識して、

説明する方法や言葉の選択、教材の選択に活かせれば、

より効果的な発音の習得が出来る!と私は考えます。

阿久澤 淳子
英語の発音トレーナー。「何年も英語を勉強してきたのに英語が聞き取れない、通じない」と悩む人をサポートする「英語の発音スクール イングリッシュ・ジョイ」を主宰。 日本で唯一、一人一人に合わせた徹底的なカスタマイズドカリキュラムを提供し、開校わずか1年半で200人の留学、海外赴任、学会、プレゼン準備で駆け込む人の発音を激変させ、リスニング力を向上させてきた。 英語という手段を手に入れて世界に羽ばたく人を応援したいという思いで真摯に一人一人の生徒に向き合っている。鹿児島県出身。宮部みゆきと歌と海外ドラマが大好き。