シャドウイングの前にやるべきこと

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こんにちは!阿久澤淳子です。

医学部再受験のため短期集中コースを受講中の生徒さんがいらっしゃいます。

とにかくリスニングに自信がない。

今まではほとんど勘でやっていた、
センター試験もリスニングはほんとは半分くらいしかわからなかったとのこと。

発音チェックをしてみると、かなりのカタカナ発音。
音読も苦手で大嫌い。

正直短期間で成果を上げられるか迷いましたが、
基礎の基礎からやることを承知していただけるならば、
ということでトレーニングを始めました。

熱心に練習をされるもののなかなか効果が出ない、
という状態が続いていたのですが、

先週の久しぶりのレッスンで音読をしていただいたところ、

激変されていました。

え?別人?
というか別人種?というくらいの変わりぶり。

これならばリスニング力も相当アップしているはず、
と志望校の模擬問題のリスニング部分をやっていただいたら、

全問正解!

よかった、本当によかった。

この方は最初
「シャドウイングがリスニングに効果があると聞くけど、上手く出来ない」
ともおっしゃっていたので、

いやいやそれより前に出来ることありますよ~と

ごく普通のトレーニングメニューをやっていただきました。
それをご紹介します。

シャドウイングの前にやるべきこと

「リスニング力アップにはシャドウイングをしましょう」と言われたことはありませんか?

シャドウイングとは聞こえてくる英語を少し遅れて再現するトレーニングです。

私も、通訳訓練でさんざんやりました。

そして、苦手でした。

5分続けるとくたくたになって、
モチベーションを維持するのが大変でした。
すぐ別のことに逃げてました!
(なので通訳としては大成しませんでしたが…涙)

今はTOEICなどの普通の英語勉強にも取り入れられていますが、

ちょっと待って。

もし、シャドウイングがすんなり出来るくらいなら、
TOEICのリスニングパートくらいはすでに満点でもおかしくないと思うのです。

そのくらいシャドウイングは難易度の高いトレーニングです。

もし、あなたがTOEICリスニングスコアがほぼ満点に近く、
さらに完璧を目指しているレベルなら、

そしてシャドウイングを苦痛に感じなければ
そのトレーニングはあなたに適しています。
そのままどんどん続けちゃってくださいね。

でも、もしそうでないのなら、
シャドウイングの前にやるべきことがあります。

もっとハードルの低いトレーニングから始めた方がずっと効果的です。

それがこの6つ。

1.ディクテーション(自分の弱点をあぶりだす)

2.黙読(意味、文法チェック)

3.発音矯正

4.リピーティング(超ゆっくり→普通)

5.オーバーラッピング(ゆっくり→普通)

6.音読(ゆっくり→普通→倍速)

 

6まで終える頃には、
暗唱(コピーイング)も出来るようになっているでしょう。

ディクテーションは面倒くさいので、とばしちゃう人が多いのですが、
どこが聞き取れなかったのか、なぜ聞き取れなかったのか、
その原因を究明することはとても重要。

ディクテーション後、スクリプトと照合して、
もし意味のわからない単語、知らない単語が5つ以上あるなら、

聴き取れない原因は語彙不足です。

まずは語彙を増やす勉強に力を入れる方がよいでしょう。

読んでも意味が頭に入ってこなかったら、
文法力にも問題
があるかもしれないのでその対策が必要です。

スクリプトを読んで
「なんだこんな簡単なことを言ってたのかあ」と感じたのなら、
発音、音読トレーニングをやれば必ず聴き取れるようになります!

語彙や文法力に問題がないのに聞き取れない場合、
発音スピードに問題があることがそのほとんどです。

自分の中に正しい英語の音がなければ、
聞こえてくる音を認識することができません。

頭の中は「ソートって聞こえたけど、文脈からthought だよね。sort じゃないよね」と
めまぐるしく変換作業をしている状態です。

だから集中力は続かないし、スピードにも追いつけません。

ならば、正しい音を自分の中に埋め込めばいいのです。
自分で発音出来る音=聴き取れる音だからです。

発音とは母音や子音だけではありません。

英語独特のリズム、抑揚も自分の中にそのパターンを埋め込むことが重要です。

 

スピードが早すぎて、ついていけない時は?

スピードが速すぎて聞き取れない、という方に
音読をしていただくと、速く読めない方がほとんどです。

英語の処理速度が遅いのです。

これは英語の処理速度を上げるトレーニングで改善することができます。

練習方法としては、
超ゆっくり正確に発音することから始めて、
次第にスピードをあげていきます。
最終的には倍速くらいに読めるようになるまで練習をします。

その時大事なことはただ闇雲に読むのではなく、
意味をこめて、気持ちをこめて読むことです。
感情を動かすことは記憶に刻み込む重要な要素です。

文頭から意味をこめて、
音声教材よりも早いスピードで読めるようにする、


これがスピード対策です

リスニング対策なのに、読むトレーニング?

リスニング対策だからこそ、口に出すトレーニングです。


リスニングがどうも苦手という人は、
声に出す練習が圧倒的に足りていません。

前述した方も1で弱点をあぶりだしたあとに、
年末年始にご自宅で4~6を徹底的に練習されました。

(私は短期集中コースの方にはちょっとスパルタでしごくので、
レッスンの後にはへとへとになってますとこぼされる時もあるのですが…。)

その徹底的な練習の結果、
年明けには別人のような音読が出来るようになっていて、
結果的にリスニング力がアップしました。

そして初見の文章でもほぼ正しく音読出来ていたので、
英語のリズム、抑揚もほぼ体得されたと言える状態になりました。

「とにかく音読が嫌いだったのに、最近は音読が楽しいです。」

よかった!あとはそのやり方を続けていけば、
リスニング満点取れますと太鼓判を押しました。

いかがですか?

シャドウイングよりもハードルの低い音読でも十分効果を出すことが出来るので試してみてくださいね。

阿久澤 淳子
英語の発音トレーナー。「何年も英語を勉強してきたのに英語が聞き取れない、通じない」と悩む人をサポートする「英語の発音スクール イングリッシュ・ジョイ」を主宰。 日本で唯一、一人一人に合わせた徹底的なカスタマイズドカリキュラムを提供し、開校わずか1年半で200人の留学、海外赴任、学会、プレゼン準備で駆け込む人の発音を激変させ、リスニング力を向上させてきた。 英語という手段を手に入れて世界に羽ばたく人を応援したいという思いで真摯に一人一人の生徒に向き合っている。鹿児島県出身。宮部みゆきと歌と海外ドラマが大好き。